時は2010年…時代は変わり不景気なこの時代、2024年になった今では隠れ貧困層と言われる人達も出てきました。
そんな中でも、お金ではない、人の為になる遣り甲斐のある仕事がしたいという若者が増えており、それは、物質的な欲求より精神的な欲求を優先させたい若者が増えている事を意味します。
生活の質の格差はあれど、まだ、生きる事に不自由しない事が多い時代、そんな時代に産まれ生きてきた今の若者達、彼らが欲するものは”生き甲斐”となってきており、自分の産まれた意味、生きる意味、価値を求めて精神的満足を得ようとしています。
物やお金、食べ物という分かりやすい目的を目指し、それを安定して得られるようになるために人々が働いた時代とは、大きく違ってきています。
物質的欲求の高かった高度経済成長期の時代から、精神的欲求が高い時代へ移行しています。
代表である私自分も、そんな精神的な欲求を追い求めてきた結果の現在があります。
人の為になり、感謝され、双方共に満たされる事を仕事としていきたいと思う事は悪い事ではなく、この時代だからこそ、それを追い求める若者は間違っていないと思うし頑張ってほしいです。
しかし、そこに矛盾があったりもします。 それは、自分がやりたい(人の為に成る)事と、生きていくために必要な安定した生活や収入を得る事は、微妙に相反する事になっています。
それは、代表である私自身が経験から感じてきた事でもあります。
人の為になる生き方をする事は、案外苦労するものです。しかし、遣り甲斐はあります。
親元にいた学生の頃に保障されていた食や生活、それを自分で確保しなければいけなく、その確保をしながら、人の為になる仕事をする。
人の為になる事をするには、常に他人の事を考えている事になり、それは、自分の環境が安定していて精神的に余裕がないとなかなか出来ません。
学生であった頃は即ち、いろんな事に満たされ、精神的にも余裕がありました。
それが、自分で生活、家族を持って生活、子供を育てながらの生活になってくると、仕事の為に必要な安定という精神的余裕を得る事が非常に困難になってきます。
プライベートが安定していないとき、他人の為になる事をしていくには、ものすごく精神力が必要となってきます。
プライベートの不安定が、この仕事の不安定を招くくらいに、かなり密接に関係しているのも事実です。
プライベートの不安定が廃業に繋がった所も少なくありません。
自分自身も精神的に不安定な立場におかれたとき、なかなか、簡単には出来る仕事ではありませんでした。
しかし、結局大人になって一人前に生きていくという事は、どんな仕事をしようが難しい事でもあります。
サラリーマンで安定していた頃の自分…それを、自分で壊しこの道に進んだけど、サラリーマン=安定保障ではないのも事実です。
様々な苦難がありましたが、自分達が支えている人がいて頼りにされているという自分の存在価値、それは結局、自分が支えられてもいました。そんな見えない所で相互的な精神的支えがあったのは事実です。
NPOで働くという事は、自分を成長させながら、人の為になる事をしていくという事です。
人の為になる仕事について、それぞれ、いろいろ考えてみてほしいと思います。 |
|
|