このページは、著書『自尊心「形成・維持」不全』のHPです。
他にも巻末のQRコードから見る「読者専用ページ」も用意されてます。  

保育士・幼稚園教諭・教員・介護職・療育者の方々から、
子育て、家族・友達・ご近所付合いといった人間関係まで、
自分自身が分かり、他人が分かり、関わり方のコツが分かり、
人間関係を円滑・円満にする視点がここにあります。

自尊心形成維持不全 高しま たくや
 性格・感情・言動・思考・欲求といった心理にまつわる事を説明したり解明したりする事はとても難しいものです。
 しかし、そんな目に見えない事の根源は、意外にもシンプルなものでした。
 誰もが知っているつもりだった「自尊心」が、人の心理を左右させるものだったのです。
 本書を読み進めるうち、読み終えた時に、モヤモヤしていた霧が晴れ、明るい希望ある未来が見えていたら幸いです。
 もしかすると、本書を手に取った瞬間から、貴方自身と周囲の人の全てが変わり始めているのかもしれません。
 自尊心のメカニズムを知れば、心理の何故?が見えてきます。本書は、心理を紐解くための考え方の基礎になるため、様々な対人関係において応用する事が出来ます。
 また、人の行動心理も分かり、あの人は何故?あぁなのか?といった、良い事も悪い事も含めて、自尊心形成維持不全に視点を置いた見方をすると、人の特異な面の理由が分かるようになります。
 ・ AD/HD?アスペルガー症候群?発達障がい?
 ・ 性格?病気?疑われたり、疑う前に…
 ・ 子育てに不安を感じて迷ったら…
 ・ 恋愛、人間関係に悩んだら…
 ・ 自分に自信が持てない人、自分嫌いな人へ…
自尊心イメージ4キャラクター
本書は、Amazonや、ショップ294でお求めになれます。(予定)定価(本体1,700円+税)
また、教材や研修として多部数購入希望の方は、割引販売も致しております。
講演や研修、勉強会等での講師依頼も承っております。
うちの書店で販売したいという書店の方もご相談ください。

 本書は、全100数ページの本ですが、人の心を視覚的に捉えて考える事が出来るようになる為の理論が書かれています。
 そして、この理論は様々な場面において応用する事が容易で、実践に活かす事が出来ます。

■目次■
 はじめに
 第一章 『自尊心「形成・維持」不全』がもたらす影響
 第二章 自尊心とは
 第三章 自尊心の成長メカニズム
 第四章 自尊心に視点を置いた関わり方
 第五章 自尊心形成維持不全による行動
 おわりに

 本は、厚ければいい?安ければいい?
 薄いのは、多くを語らなくとも伝えられるという、シンプルな自尊心理の仕組みの証し。
 誰もが気付きそうで気付かなかった事だけど…。
 誰もが無意識に感じていた事だからこそ、本書を読めば納得出来てしまうそんな不思議な本です。
 この本の真髄は第二章と第三章で、いろいろ勉強されている方はここを読むだけでOK!
 自分の経験と照らし合せて読めば、どんどん自分の事、他人の事が分かってしまいます。
 今まで読まれた子育て本や、心理本、心に関する技術本が、本書を読む事で更に理解が高まります。
 本書には、下記の一つ一つの具体例はありませんが、「自尊心形成維持不全」が起こる理由を理解して頂ければ、人の中で起きている様々な理由が分かるようになります。
 熟読して熟知していただくと、下記のような事が自分で理解、解釈できるようになっていきます。
 そして、自尊心形成維持不全は悪い事ではありません。良くも悪くも人の原動力と成るものです。

●具体的にどんな事が分かってくるの???
  → もめごとが起こる理由
  → ひきこもりの理由
  → いじめが起こる理由
  → 虐待や家庭内暴力が起る理由
  → 鬱病の人に「頑張れ。」を言っていけない理由
  → クレーマー、モンスターペアレントの理由
  → 嫁姑問題が起こる理由
  → 夫婦問題(性格の不一致、夜のレス問題)が起こる理由
  → 日本人男性が草食化している理由
  → 発達障がいではないのに、似た症状が出る理由
  → 人が趣味を持つ理由、趣味を持てない理由
  → 依存症になる人の理由(症状に脳内物質が関係していると改善は難しくなります)
  → 自分嫌い、自分に自信が無い理由
  → 素直な人間になれない理由
  → 人と接する事が怖い理由
  → 自己中心的になってしまう理由
  → 犯罪を起こしてしまう理由

 挙げだしたら切がありません…様々な人の行動、言動、考えの根源に自尊心が関係しているのです。

 本書の巻末に、QRバーコードがあり「読者専用ページ」に行けます。
 「読者専用ページ」には、『応用理解』として「自尊心形成維持不全」の視点から見た、心理分析例を記載していますので、本書を読まれた方はぜひ
「読者専用ページ」へも行っていただき、『応用理解』も読んで頂けたらと思います。

●どうすれば防げられる?改善出来るの?
  → 本書を正しく理解し、自尊心形成維持不全に視点を置いた関わり方を出来るようになれば、予防も改善も出来るようになって行きます。

※ 物理的な脳内作用を伴ったり、遺伝子に関係したり、病理的であると、医療と連携しなければ改善出来ない事もありますが、治療を補助する役割として役立てる事は出来ます。
 幼児期に起きる「自尊心形成維持不全」と、その症状から回復まで

 子供に起きている心の問題が低年齢化してきています。
 この問題は、特異な養育環境だけではなく、当たり前の子育てをしていて無意識に、そう陥ってしまっている子供が増えているという事です。

 一昔前までは、子供にうつ病は無いとまで言われていましたが、今はそうではありません。
 これは、虐待や事件・事故にあった子供にだけ起きているわけでもありません。

 なぜ、こんな事が起きているのでしょうか?

 大人も含めたストレス社会だからではなく、かつては当たり前にあった大切な子育ての部分が、当たり前であったがために、その重要性に気付かれる事はなく、新しい子育て情報でもって、その存在を失って行ってしまったからです。

 早くは2才という年齢からも症状は出ています。
 ・短期
 ・暴力的
 ・言葉づかいが悪い
 ・悪い事ばかりやる
 ・叱っても効かない
 ・妥協できない
 ・根気がない
 ・落ち着きがない
 ・友達との関係が悪い
 ・昼寝ができない
 ・食欲不振

 このように、症状を挙げだすと切りがありませんが、簡単に言えば、子供なのに「子供らしくない。」違和感を感じるものです。
 症状は子供によって出方はちがいますが、これらは「自尊心形成維持不全」の状態になります。

 症状が違っても「自尊心形成維持不全」とひとくくりに言えるという事は、幼児期に起きている子供の問題の根本は同じであるという事です。

 「子供が言う事を聞かない。」のは、ワガママだと思い、きつく躾をしたり、しようとしていませんか?
 そんな子供に、「自尊心形成維持不全」が起きていたとするなら、それは絶対に直りませんし、更に悪化する事となり、気付いたら”虐待”をしていた。という事になってしまいます。

 そして、「自尊心形成維持不全」を放置していると、脳の発達にも影響してしまいます。
 そもそも、発達障がいとは先天的な持って生まれたものなのですが、後天的に作られていき発達障がいに入ってしまう子供が増えています。
 私の住む愛知県において、県の教育委員会が把握している子供の人数が、平成26年と平成27年の差は約4000人減少している中、特別支援教育を必要とする子供は1000人弱も増えています。
 これは、先天的な発達障がいが増えているからではありません。

 「自尊心形成維持不全」が増えていて、適切な対応がされずに放置され、発達障がい児になってしまっている子供が増えています。

 本題です。

 先に「自尊心形成維持不全」にしてしまう、幼児期に起きている子供の問題の根本は同じと書きました。
 そこにある根本の問題とは、「甘える」事を知らないという事です。
 甘え下手とか甘えられないのではありません。子供の中に「甘える」という自尊心の成長にとって必要な事そのものが存在していないのです。

 甘える事を知らないまま成長するという事は、子供自身が自分で頑張って生きて行かなければいけない事になり、それが目つきに現れてきます。
 その目は子供に似あわず鋭い目つきで「ちっちゃい子供なのに、頑張って生きている。」と思わされ、こちらを切なくさせる目つきなのです。また、心ここに有らずという感じで、死んだ目になっている子もいます。
 これらの、見た目の特徴だけでなく、物事の判断にも特徴が出ます。
 それは、○か×か、という2極化された思考です。判断基準が0%か100%しかなく、完全主義の思考になったり全てが投げやりになったりします。

 このような、状態において子供に対してどんなアプローチが必要なのかは、なかなか分かり辛いものでもあります。しかし、子供の中に起きている事に診断名を付けるとすると、それは「不安障害」に当てはまります。
 これは、子供が回復に向かって行く第2段階に入るとハッキリと分かるようになります。

 甘える事を知らない子供に対してのアプローチは、甘える事の心地よさの体験から入ります。
 全く甘える事を知らないのですが、子供の深層心理としては「甘える」事を欲しています。どんなに、憎まれ口を叩かれても、小憎たらしい顔をしたとしても、それに惑わされてはいけません。
 幼児期や低学年の子供には言葉も要りません。必要な事は抱っこ(ハグ)なのです。

 少し大きくなって来て、物事を言語化して考える力が付いていたら、物理的な抱っこだけでなく、精神的な抱っこも有効になってきます。
 どうしても、ハグをやるタイミングを掴めなかったり、避けられてしまうなら、1日のスケジュールを作って時間になったらハグをすると決めてしまうとやり易いです。

 ハグをするこちら側も、慣れてないため照れてしまうかもしれませんが、余計な動作はせず子供の目線にまでしゃがんで、ゆっくりギュッっと抱きしめてあげましょう。
 最初は1秒だけでも良いです。抱きしめられる事による心の変化に気付いてもらい、これが心地よい事であり温かさを感じるものだと知ってもらうには、それほど多くの時間を要さないでしょう。
 最終的には、ハグをすると身を任せてくれるようになるのが理想です。

回復図「自尊心形成維持不全」 このような子供の心の改善は、1回のアプローチだけで出来るとは限りません。
 多くは左図のように段階を踏んで改善されていく事になります。

 また、この回復と落ち込みによる、毎回の症状は同じではありません。
 心理が快方に向かって行くにあたって、前と違う症状が出るため、間違ったと焦ってしまうかもしれませんが、分析すれば開放に向かっている最中に起こっている現象であると説明出来て理由も分かりますので、自己判断せず相談して下さい。

 回復途中における良好期は、落ち込みから回復していく度につれ、どんどん子供らしさが増えて行きます。
 甘える事が少しづつ心地よい事だと感じてもらってきた幼児の場合、この良好期におけるアプローチは、甘える事+αのアプローチが出来るようになってきます。
 
 お子さんは、甘える事を知っていますか?
 そして、貴方自身も甘える事を知らずに育ち、生き辛い人生になっていませんか?

 本書 『自尊心「形成・維持」不全』には、子育てにとって大切だと分かっていながら、見落とされがちになっている自尊心理が分かり、その「自尊心形態」を視覚的に理解する事で、いつでも、心の状態を確認できるようになります。
 そして、なぜ甘える事が大切なのか、甘える事が出来ないと自尊心理形態がどうなり、甘える事が出来るようになるとどうなるのかも分かるようになるでしょう。
 自尊心をいかに形成し、いかに維持しながら成長していくかが、心を育てる秘訣です。
 理屈で覚える道徳観や倫理観も必要ですが、健全な「自尊心形態」に育てる事も忘れないで下さい。

 本書は、既存している心理学や精神医学等を否定するものではありません。
 なぜなら、本書の自尊心理論に気付いたのは、これらの既存している事が全て正しいものであると、筆者自身が受け入れた事で生まれた理論なのですから。

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本書より転記…「発達障がいと言われる子、重大事件を起こす子、自殺をする子、いじめをする子、ひきこもりになる子、様々な子供達に起きている問題の根底には、「自尊心」が満たされるか満たされないかだけではない、そもそもの「自尊心」の「形成」と「...

Posted by 高しま たくや on 2015年6月19日
©Takuya Takashima 2015 Printed in Japan ISBN 978-4-86476-326-4

自尊心の成長メカニズムと、自尊心理論(自尊心理システム)のAI(人工知能)搭載による可能性について

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